銅合金
建築における銅合金
銅合金の中でも真鋳は見た目の美しさから金物として使われます。加重への弱さは、他素材に真鋳風のめっきをすることで対応できます。変色についてもコーティングで対処が可能です。

銅合金

銅合金とは
銅合金は銅を主成分とした合金の総称です。たとえば奈良や鎌倉の大仏の原材料である青銅(ブロンズ)などが挙げられます。現在の日本の貨幣は、アルミニウムでできた1円硬貨を除き、すべて銅合金で作られています。
青銅の歴史
青銅は紀元前3000年頃、初期のメソポタミア文明であるシュメール文明で発明されました。青銅は銅などに比べれば硬く、加工に向いていたので、斧、剣、壺などに使用されました。わが国でも紀元前4世紀頃、鉄とともに九州に伝わり、2世紀には大型の銅鐸が製造されています。
銅合金の種類
銅合金は錫との合金である青銅の他にも、黄銅や洋白などがあります。黄銅は別名を真鋳といい、亜鉛との合金です。加工性がよく美しいため、金物に多く使用されています。硬貨では5円硬貨が黄銅製です。洋白は、銅と亜鉛、ニッケル、マンガンを加えた銀白色の合金で、これらの含有量によりさらに数種類にわけられます。耐食性に優れ、美しいため、装飾品や食器などに多く使用されています。硬貨では500円硬貨が洋白製です。
ちょっと豆知識
青銅色というと彩度の低い緑色のことを指しますが、本来は光沢のある金属で、その色は添加物の量により異なります。しかし、酸化すると表面に炭酸塩を生じ緑青となるため、年月を経た青銅器は一般に言う青銅色になるというわけです。